転職、キャリアアップ……卒業生たちの華々しい活躍

実際にテックキャンプでプログラミングスキルを身につけた卒業生に話を聞いた。

現在、個人投資家向けの投資運用サポートツールwebサービスを開発するGood Moneygerでプログラマーとして働く松下清隆さん。元はNTTドコモでシステムエンジニアをしていた。顧客のコンサルティングを行いながら、受託したサービスのシステム設計を行い、プログラミングの部分は外注していた。自分でプログラムを書かなくても必要な業務は進められたが、自分自身でプログラミングができれば、より早く、品質の高いサービスをつくれると思うようになった。また、サービスの設計から開発まで個人でできる技術力を身につけることはマネジメント力にもつながると感じて受講。カリキュラムの中で、オリジナルのwebサービスを開発した結果、そのアプリが評価されて現在の仕事のオファーを受け、転職した。

「顧客の要望を形にする受託開発と、自主開発するのとでは、やりがいも楽しさも大きく違います。テックキャンプの授業では趣味であるテニスのコートを簡単に予約する方法がないかと思ってアプリを開発したのですが、そのうち本業でサービスをつくりたくなって今の職場に来たのです」

今の会社で、金融×IT技術(FinTech)を掛けあわせた、これまでにない投資アドバイスサービスを開発中だ。

テックキャンプで学んだのち、テックキャンプ本体に就職してしまったのがマーケティング責任者をしている松田尚之さん。前職はヤフーでwebを使った集客業務をしていた。例えば、SNSからヤフーのサービスに誘導するための提案だが、プログラマーに提案をより正確に伝えるためには自分にもプログラミングの知識が必要だと感じたという。よりユーザーに使ってもらえるサービスにするために、サイトのボタンの位置を変える、色を変える、こういった細かな改善を行わなければならなかったが、当時はプログラミングのスキルがなく、適切な改善提案ができなかった。そこでスキルがあれば、相手に説得力のある提案ができるのではないかと松田さんは考えたのだ。

プログラミングのスキルは予想通り社内で評価を受けた。よりプログラミングスキルを必要とする専門的なプロジェクトに最年少で抜擢された。

「ヤフーのような大きな組織でもマーケティングとプログラミングの2つのスキルを活用して仕事をしている人はほとんどいませんでした。でも、プログラミングができて当たり前の時代が来ると感じたので、今までのマーケティングの経験をここで生かそうと思いました」(松田さん)