気分に左右されないためのルーティン化

▼生活・仕事のパターン維持は効果絶大

「気分に任せずに、生活や仕事をパターン化すると、時間のムダ遣いが減ります」と、働きながら米国公認会計士や弁護士資格を取得した佐藤孝幸氏。

人間、日によって体調や気分はまちまちとはいえ、それに振り回されるのはよくない。ある程度システマチックな仕組みをつくるべきだという。

「起床時間、食事の時間、入浴時間、寝る時間などを決めてしまう。もちろん様々な事情でそれを守ることができないケースはありますが、軸をつくることが大切」(佐藤氏)

加えて出社して一番にすること、昼食のあと午後一番にすることなどもルーティン化するのだ。

前出・古川氏もこう話す。

「それをしないと気持ちが悪い、というぐらいに生活・仕事のリズムを習慣化できると、『さあ、やるぞ』などと張り切らなくても、無意識に体と頭が動くので、仕事効率はアップします」

習慣化コンサルタント 古川武士(ふるかわ・たけし)
関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。オリジナルの習慣化理論・技術を確立。著書に『力の抜きどころ』など。プレジデント・オンラインで月2回「得する習慣、損する習慣」連載中。
弁護士・米国公認会計士・公認内部監査人 佐藤孝幸(さとう・たかゆき)
早稲田大学卒業後、外資系銀行に就職。その後、米国大手会計事務所に就職するために渡米。2年間の独学で弁護士試験を1発でクリア。著書に『「要領がいい」と言われる人の、仕事と勉強を両立させる時間術』。
(構成=遠藤 成、大塚常好)
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