キリンビール流
敢えて手間をかける宴会時間術
「宴」は「会」の時間にだけ行われているのではない。前後も気は抜けない。
【1】開始30分前に入店し、待ち受けるべし――30分前には店舗に到着。接待ならば、入り口で出迎える。初めて使う飲食店ならば、1週間前の同じ曜日、同じ時間に下見を行い、交通量や宴会終了時間のタクシーの捕まえやすさ、エレベーターの混み具合などもチェック。
【2】決して飲み物から気を逸らすべからず――飲み物チェックの最低ラインは「向こう3軒両隣」。その隣までカバーエリアと心得て、きっちり目配りを。参加者の飲酒ペースと、飲み物が提供されるスピードを見極めつつ「残り3分の1」頃から次の一杯に意識を向けたい。
【3】チャイムを持ち込み長話はぶった切る習慣を――同僚の宴会だと、気がゆるんで長話を始める輩も。でも制止すると場の空気が心配……そこで活用したいのが「チーン」と鳴るレセプションベル。酔う前に「つまらない長話は5分で切るよ」と合意を取りつけるのを忘れずに。
【4】自分の手数は考えるな。最適解は相手の文化にあり――無事お開きとなった翌日には即、キーパーソンへの礼状を書く。誰もがメールを使える現代ビジネスマンにこそ、逆張りでの直筆の効果は絶大。万年筆がベストだが、ボールペンでも直筆というだけで、相手の印象は激変する。
外食チェーンや量販店などを担当する法人営業担当。年間365日ビールを飲む営業の鑑。