最前線から主管支店、そして本社・広報へ
池田さんは、1年間に及んだ横浜伊勢佐木町の支店での頃を「活気のある職場で、ものすごく楽しかった」と振り返る。
「お客様への対応をはじめ、すべての仕事がおもしろくて、自分の性格にあっているな、と思いました。みなさんにとてもよくしていただき、かわいがってもらいました」
翌年に異動となった横浜主管支店の業務改革推進課では、仕事の生産性を高めるための仕事に関わった。
「例えば、1時間あたりの生産性を高めるため、センターのレイアウトをどうすればスムーズに作業ができるか、朝、何時から、何人でどのように荷物を仕分ければ効率的なのか、などを考えていく部署でした」
2年ほど勤務し、本社(東京・中央区)にあるCSR推進部広報課(現・広報戦略部広報戦略課)に異動となった。
「いろんな人と接する仕事をしたいと願っていたので、とてもうれしかったです。入社した頃から感じることですが、上司の方が、部下のふだんの仕事やその成果などを丁寧によく観察されていて、きちんと評価をしてくださっている気がします」
現在の主な仕事の1つは、テレビ局や新聞、雑誌などの取材への対応だ。ヤマト運輸のサービスや社員などについて取材をしたいと依頼を受けると、他部署などと連携し、コーディネイトする。本社内や首都圏はもちろん、地方や海外にまで出向くことがある。
池田さんの声が弾み、一段と張りのあるものになる。
「上司は私のような、まだキャリアの浅い者にでもひとりで仕事をさせてくれます。もちろん、部署内で連携を取り、サポートも受けますが、ひとりで取材の対応をさせていただくことが多いのです。こんな若輩者にそんな仕事を任せてくださるなんて、あまりないことだと思います。信頼していただいているのだな、がんばらなきゃと感じています」
社内報の編集や社内のイントラなどを通じて、社内広報にも関わる。社員は全国に約16万人もいるだけに、一大メディアとなる。さらには、新サービスなどを始める際のリリースにも関わる。池田さんは、今の仕事はのめり込むほどに好きなのだという。
「たくさんの人と接することができるところに、特に魅力を感じています。可能な限り、この部署で広報や宣伝の仕事をしていきたいのです。宅急便の第一線からは少し遠い部署ですが、現場をメディアの面から支えられるよう、そして戦力になれるように貢献をしていきたいと思っています」