ゆったり遊べるシニア向け風俗最前線
ところで、異性との出会いもなく、悶々と性欲をうちに秘める男性の性的発散の場である風俗業界でも、数年前から熟年向け風俗店が続々と開店し、繁盛しているという。「早朝から営業している格安ソープランドでは、午前中の待合室はまるで病院の待合室のよう」と話すのは風俗情報誌「俺の旅」編集長の生駒明氏だ。
「シニア向けの風俗産業は一大マーケットとして成熟期を迎えています。ソープは年金の支給日から4~5日は特に混雑し、“吉原年金族”といわれるくらいです。ネットには『高齢者専門風俗案内所』が開設され、ソープ、デリヘル、性感マッサージなどの店舗が全国規模で紹介されています。また高級化したり、『60以上限定』と客層を絞ったりシニア向けに割引サービスを設けるなどの集客努力をしています」
シルバー向け店舗は、ゆったり遊べるようプレーのコースを長くしたシルバーコースを設定したり、高齢者相手でも楽しく会話をこなせる30代くらいの熟女が多く所属しているのが特徴だという。あるデリヘル型エステ店では、自宅へも出張して、足の悪いシニアなど障害のある人にもサービスを提供している。
“真実の愛”を手に入れるのは難しくても、人肌が恋しいシニアには「ひとときのやすらぎ」に違いない。
人間は生きもの。その生きものとしてのバイタリティーがあればこそ恋愛もでき、セックスもできる。スキンシップによって安心感を得られるのはQOL(生活の質)においてかけがえのない重要な要素で、「生きている」という生存認識がアンチエージングにもつながっている。