――今年、海外事業を東アジア、西南アジア・オセアニア、欧米の3事業部制に。その意図は?
【松崎】私が海外事業部長のときは年間200日以上出張して、出店の全ロケーションを見ていた。しかし、1人では出店スピードにブレーキがかかる。3つに分けることでその問題を解消し、18年には国内の店舗数を海外が上回る予定。同時にきめ細かいガバナンスを実現していく。
――各エリアでの戦略は。
【松崎】東アジアは日本より利益率が高く、さらに拡大していく。西南アジア・オセアニアはまだ事業規模が小さいが、東アジアでの成功例を持っていって同じ形をつくっていきたい。欧州事業は再建がテーマだ。アジアは最初から日本と同じスタイルで出店しているが、欧州は歴史的経緯があって店舗規模や品揃えが異なる。日本のフォーマットを持っていくことで成功できるはずだ。
――ローカライズはしないのか。
【松崎】17年2月期までは店づくりだけでなく、IT、物流、会計のシステムも含めて事業基盤を統一して効率化を図りたい。商品開発などの面でローカライゼーションを進めるのは、それ以降になるだろう。
1954年生まれ。78年西友ストアー(現合同会社西友)入社、2003年ファイナンスアジア事業部シニアダイレクター部長。05年良品計画入社。執行役員海外事業部中国担当部長、専務取締役、海外事業部長を経て今年5月より現職。
出身高校:千葉県立長生高校
長く在籍した部門:海外事業部
座右の書(または最近読んだ本):『現場論』遠藤 功
座右の銘:一期一会
趣味:ウオーキング、草むしり