政近さんが「“ダメ”なものを身につけているケースがとても多いアイテムワースト1」にあげるのは「靴」だ。
「磨かれていない薄汚れた靴は論外ですが、悲しいことに、そうした残念な靴を履いている方がたくさんいらっしゃいます。せめて適度に磨いてください。信じられないことに、スーツにスニーカーを合わせている方も意外と多いです。スーツと絶対に合わないぽってりした実用スニーカー。履いている本人は歩きやすいでしょうが、それは、自分が歩きやすければいいや、ということ。自分本位な人、というマイナスアピールにしかなりません。あえて履くおしゃれスニーカーなら職種によってOKな場合もありますが、イヤミな印象を与える危険もあるので、私はあまりおすすめしませんね」
そのほかにも、ありがちな「間違い靴」があるそうだ。
「ローファーです。靴ヒモがないスリッポンはカジュアルすぎます。ノーブルなスーツに靴がカジュアルではバランスがとれません」
反対に、こだわりすぎたおしゃれ靴も考えもの。
「一癖も二癖もある、面倒くさそうな靴を履いている方、いますよね(笑)。あれは、“オレがオレが”という感じで、偉そう、攻撃的といった印象を与えます。ひとりよがりのおしゃれはプライベートでしてください」
もっとも望ましいのは「何も感じさせない靴」だという。
「磨かれていない靴はダメですが、ピカピカに磨かれすぎた靴もダメです。デザインがうるさい靴もスーツとのバランスがとりづらいですからNG。靴に目がいってしまうということは、靴が目立ちすぎているんです。ビジネスシーンで、靴を目立たせてどうするんですか?」
フォーマル度が高いのは、靴の先端に切り替えラインの入ったストレートチップ。その次がプレーントゥ。これらの黒を選んでおけば間違いがない。
「内ハネがルール上はフォーマルですが、日本人の足型には外ハネのほうが履きやすいです。そこは無理せずに、履きやすい靴を選んでください」