(3)仕事の進捗状況が目に見えるようにする
信頼を妨げるもうひとつの要因は、遠くにいる同僚がきちんと仕事をしているかどうかをメンバーが確認できないときに浮上してくる。全国産業審議会のアウトソーシング・オフショアリング担当上級顧問、トン・ハイジメンは、彼の協力先のある企業が、アウトソーシング・プロジェクトを管理するための独自の協働ソフトをつくったと語る。このソフトでは、プロジェクトの進行にともない、細かく分けられた段階ごとに、各担当者が完了の印をつけていくようになっている。これは進捗状況を記録するだけのものではなく、メンバー同士が互いにパフォーマンスを高める手助けができるよう、学習したことやベスト・プラクティスを書き込むスペースを設けている。
(4)継続的なフィードバックを与える
公正で信頼できると見られているマネジャーは、部下にフィードバックを与えている。バーチャルなチームも自分たちの仕事ぶりについて継続的なフィードバックを必要としている。バライカは海外チームにフィードバックを与えるために特別な努力をしている。「『今週はよく頑張った!』とか、『あの問題を解決したとはお見事!』といった電子メールは、信頼や良好な関係を築くのに大いに役立つ。うまくいかないときもフィードバックを送るのを忘れてはならない」と彼は言う。