いまや社内のプロジェクトでも関係者が世界中に散らばっていることは珍しくない。普段顔を合わせることのない者同士を束ねるマネジャーは、なによりもまず「信頼」を意識するべきだ。

グローバリゼーションとアウトソーシングの影響で、遠隔地から部下を管理するという難しい仕事に直面するマネジャーが増えている。多くのマネジャーが思い知らされているように、部下をバーチャルに管理するというのは、フェース・トゥ・フェースで管理するのとは別物だ。

バーチャルな集団では、文化的・言語的相違が増幅され、したがって対立も増幅する。電話や電子メールを使ったやりとりでは、ミスや問題を隠したり、誤解をそのまま放置したり、思い込みをしたりといった問題が起きやすい。そうした誤りや混乱は、本格的な惨事に発展しがちだ。

こうした問題は、バーチャル・オペレーションを構築・管理するにあたり、チームリーダーが「信頼」を意識している限り、避けられる。信頼はあらゆるチーム運営で重要な要素ではあるが、地理的・文化的に分散しているチームを管理するときはとくに重要だ。

全国産業審議会がオフショアリング(海外の企業へのアウトソーシング)の課題について調べた2005年11月の調査で、国内チームと海外チームの協働を成功させるために必要な要素のうち、信頼は最も重要な要素の一つであることが明らかになった。

本稿では、数人の学者や実務家にインタビューし、分散したプロジェクトやバーチャル・チームで信頼を高める方法を次の6つにまとめた。