交渉は社外の人とだけするもの、と思ってはいないだろうか。組織で人の上に立つ人は、自分に従う人たちの個人的利益を理解し、彼らが進んでついてくるような話し方をしなくてはならない。

交渉は顧客や納入業者や債権者と取引するために組織の外で使うツールだと考えているマネジャーが多い。対照的に組織の中では、彼らの考えは往々にして「私のやり方に従わないなら出ていけ」だ。一般的には、人を管理するためにはカリスマ性とビジョンと威厳ある態度が必要であり、交渉のスキルは必要ではないと考えられている。真のリーダーは交渉する必要がない、ということだ。