バーレスクは「心のサプリメントです」
実際、生徒数名に話を聞いてみると、水を得た魚のように語り出す。
「自分が別人格になる瞬間が楽しい! 普段は、セクシーポーズとかしないし、そんなこと考えないのですが」(31歳・SE)
「バーレスクに通ってから"輝き始めた"と自分でも思います。女子力も上がりましたね!タイトで肌の露出のある服を着て、平日でもヒールを履くようになりました。口紅も新調しました」(29歳・事務)
レッスン風景を覗いてみると、ストレッチに始まり、ウォーキングレッスン、セクシーな振りつけの繰り返し、そしてダンスへ。徐々に熱を帯び、こちらもセクシーポーズに慣れてくる。
汗だくで、途中息を切らしながらも満面の笑みで手足や腰を動かす彼女たち。
聞けば、彼女たちの当面の目標は、近日行われるバーレスクのショーイベントに参加し、「先生のようにカッコよく踊りきること」だという。普段から観客を魅了することしか頭にないらしい。
そのために「自らの踊りを動画で撮って先生と自分の動きの違いを研究したり、へそだしスタイルになれるよう食事にも気を使ったりしている(炭水化物カットなど)」という生徒は多い。
一方、彼女たちの仕事ぶりはどうかと問えば……。
「このレッスン(週4)に通うために、仕事のスケジュールもゴールを決めてサクサク進めるようになりました。背筋が伸び、オフィスでの歩き方も変わりました」(前出・SE)
「バーレスクは私にとって心のサプリメント。週4くらいレッスンに行かないと、精神状態が悪くなって、仕事中もイライラしてしまうんです」(前出・秘書)
なんか、ダンスがあれば「男なんかいらない」モード全開なのだが、彼女たちにはバーレスクを始めてから持つようになった共通の悩みがある。前出・秘書が言う。
「友達と写真を撮るとき、つい腰を突き出したり首に角度を入れたり、自然とセクシーポーズをしてしまう自分がいます(笑)」
職業病ならぬ、レッスン病ということか。