同じことは、つき合う人を選ぶときにも起きる。つまり、私たちの脳には、自分にとって快な人のタイプと不快な人のタイプが記憶されていて、初対面の人に会ったときでも、瞬時に好き嫌いを判断してしまうのだ。
ところが、嫌いな人とのつき合いはなるべく避けたいと思っても、仕事で会う人ともなると、そうはいかない。もし、そこに、やることなすこと大嫌いな人間がいたとしたらどうか。それでも、どうにかして不快を快に変えるしかない。
これは人との出会いに限らず、事柄に関しても同じだ。
多くの人は、過去に失敗したケースと同じような場面に遭遇したときには、瞬時に不快の感情がよみがえり、思わず避けようとするか、苦手意識を感じながらもほどほどに対処することになる。
ところが、こうしたときでも、不快を快に変えるしかない。
Y理事長によると、それが自然にできるのが、1億円以上を稼ぎ続ける人だという。
そして、不快を快に変える思考を続けていくと、何が起きるかというと、すばらしい人とのつながりや出会い、あるいはビジネスのチャンスが、偶然を超えて、あちらこちらで降ってくるようになる。
Y理事長は、それを日常的に体験しているのだそうだ。まさに、とてつもなく稼ぐ人だけが見ることのできる景色である。
【年収1億を生む黄金則】逆境での出会いを大切にすることで、そこでの体験を財産にする。
(※『プロフェッショナル ミリオネア』(プレジデント社刊)第1章「考える、失敗を積む」より)