長島さんはいう。

「運転をする人は眠気覚ましに缶コーヒーを飲むでしょうし、『お得』に敏感な人はビールより発泡酒が好きでしょう。これらは、人間が仮説を立てたわけではなく、コンピュータの分析の結果です。結果を見れば、『それはそうだよね』というものが多いんですが、ただデータを見るだけではわからない」

Tカードの券面。カメラのキタムラ、ドトールコーヒー 、ENEOSなどで利用できる。

参加企業のコンサルティングには約70人が関わっている。このうち約50人は担当企業を受け持つ営業的な人材。残りの約20人は分析を専門にする「データアナリスト」だ。彼らは担当企業のデータ解析を行うだけでなく、アライアンス内のデータを掛け合わせることで、より効率のいい販促の方法を探る。将来的には、商品開発についての提案も行うことで業容拡大を目指していくという。つまり、「あの商品をここに売り込む」だけでなく、「こんな商品があれば、ここで売れる」という提案をするわけだ。

CCCは12年6月にヤフーと資本・業務提携を結んだ。今後はリアルとネットの垣根を越えたより深いデータ分析が進むはずだ。

【カルチュア・コンビニエンス・クラブ】異業種間マーケティング
・「Tカード」は100社4500万会員(2013年4月末)
・性別、年齢、地域などと購入品目を紐付けて分析
・「自動車免許証保有者」→「缶コーヒーのクーポン」
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