また、最近はメールで時間を取られるというのも結構ありますよね。上司からの
「CCを入れといて」
部下からの
「CCしといたんですけど」
とか。
大きい会社の社員って、見ているメールのほとんどがCCなんですよね、実は。でも重要なことは口頭で話すから、CCに本当に必要なことは書いてない。
「一応知っておいてください」が多すぎるんですよ。
あるかなり大きい会社の部長クラスの方とのやり取りを例に挙げると、彼からのメールには必ず7人くらいのCCが付いていたんです。そこに「1週間後までに資料をお願いします」って送ったのに一向に来ないから「先日のお願いってどうなりましたか?」とメールで聞いたら、部長さんは「おい、どうなってんだ?」ってメールを出しただけという(笑)。誰かがやっているんだろうなと思っていたら、CCに入っていた7人は見ているだけ、誰も何もしないままで時間だけが過ぎていたんです。
これがCCのが実態じゃないですかね。送ったほうはCCに入れているからみんな内容を把握しているのだと勘違いしてしまうし、CCによって責任の所在があいまいになって膨大なロスを生むといういい例です。
また、これは以前、某上場企業の社長室に行ったときの話なんですが、そこの経営企画室にいる40人ほどの社員は、みんなPCに向かって“何か”をやっているんですよ。キーボードをたたいている人はまれで、だいたいがマウスを持っているだけ。
1時間で打ち合わせが終わって、社長室から僕が出てきたときも、光景が全く変わっていなかったんです。1時間ですよ! 実は時間が止まっているんじゃないか、もしかして部屋じゃなくて絵なんじゃないかと思いました(笑)。
40人×1時間ですから、40時間。40時間あれば相当なことができますよ! でもただマウスを持っているだけ。みんな暇ですよ、たぶん。本当に必要な仕事はやってないですよね。だって、CCを見ているだけですもん(笑)。