「ヒアリングと観察」が飛ばす大ヒット
同社の快進撃は、実はコロナ禍以前に始まっていた。まず、2015年に子どもが遊べる「毛糸ミシンHug」を発売したこと。本体のガイドに沿って毛糸を引っ掛け、布を送ると毛糸が布の繊維に絡みついて2枚を圧着できる。クリスマス需要の波に乗り、2カ月で2万台を完売し、現在ではシリーズ累計で15万台以上が売れている。「ロングセラーで、子ども用ミシンの市場を作った製品です」と山﨑社長。
「子育てにちょうどいいミシン」を構想したきっかけは、販売促進イベントで毛糸ミシンを使って遊ぶ子どもを、母親がうらやましそうに眺めるのを見たこと。改めて考えてみれば、なぜか周りの子育て世代の女性はミシンを持っていない。そこで30~40代の母親たちにヒアリングを行ったところ、「家庭科の授業でミシンを習ったときに、難しくて苦手になった、という話で盛り上がるんですよ。『やりたいけど、私にはできない』と思い込んでいる方が多いことに衝撃を受けました」と話す山﨑社長。
その後も、シニア層向けの「孫につくる、わたしにやさしいミシン」を2021年2月に、革製品や帆布を縫える「TOKYO OTOKO ミシン」を2022年11月に、家庭科でミシンを習い始めた小学校高学年向けに、透明ボディの「パステルミシン」を今年6月に発売するなど、ターゲットを明確にした製品を次々に出してヒットさせている。
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