儲かる会社を見抜くためには、決算書のどこを見ればよいのか。実践編の第7話は、「貸借対照表=バランスシート」を読み解く方法を解説します。押さえるべきは、7つのポイント。それを「時計回り」にチェックしていくと、会社の実力が手に取るように見えてきます。

チェックポイントを時計回りに見る

「貸借対照表(バランスシート)」を、さらに深く読み解いていくための7つのポイントについて見ていきます。その前にバランスシートの構成をしっかりと理解しておきましょう。

右側の「貸方」は、債権者から借り入れた「負債」、そして株主から出資してもらった「資本金」と自社が市場で稼いだ「利益剰余金」からなる「純資産」で構成されています。「貸方」は、いずれも会計思考でいうところの「キャッシュを生むもの」に投じたお金の出所、言い換えれば「資金調達ルート」になります。

(構成=伊藤博之 撮影=横溝浩孝 図版作成=大橋昭一)