家族、そして人が生きて死ぬこと

文豪トルストイはかつて「幸せな家庭の姿は似ている」と書いた。だが『父の恋人、母の喉仏 40年前に別れたふたりを見送って』を読むと家族の「幸せ」は決して一様ではなく、それぞれの形があると気付かされる。

堀 香織『父の恋人、母の喉仏 40年前に別れたふたりを見送って』(光文社)
堀 香織『父の恋人、母の喉仏 40年前に別れたふたりを見送って』(光文社)

著者の堀香織は雑誌「SWITCH」の編集者として多数の著名人を取材してきた経歴の持ち主。本書はその彼女のデビュー作で、9歳のときに離婚した両親を題材に、その後40年間の折々の思い出と、二人の最期を見送った体験について綴ったものである。

(インタビュー・文=大越 裕 撮影=宇佐美雅浩)
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