「安くできないコメ」「年収500万円でも結婚できない現実」「退職代行で炎上した創業者のズレ」――今週注目された3本から浮かび上がるのは、令和の日本が抱える"目に見えない不条理"でした。変化の時代に必要な"新しい視点"とは何か、記事を通じて考えます。

JA農協は小泉進次郎を鼻で笑っている…「備蓄米5㎏2000円を目指す」コメ担当大臣でも値段は下げられないワケ

キヤノングローバル戦略研究所の山下一仁研究主幹は「備蓄米を5キロ2000円で放出しても、コメ全体の価格には影響はない」と看破します。

写真=時事通信フォト
精米店を視察後、記者団の質問に答える小泉進次郎農林水産相=23日、東京都江東区

小泉農水大臣は備蓄米を2000円で販売すれば、生産者が反対すると考えたのだろう。5月24日北海道で農家やJA北海道中央会と会談した。しかし、特段の反対はなかった。当たり前だろう。かれらは備蓄米を2000円で売っても、4200円の精米価格の水準、60キログラム当たり2万7000円の玄米価格は影響を受けない、下がらないと思っているからだ…〈全文はこちら

もはや「年収500万円」でも結婚できない…氷河期世代1700万人で起きている"結婚と年金をかけた過酷な戦い"

夏の参院選を前に、各党は就職氷河期世代への対策を打ち出しています。独身研究家の荒川和久さんは「この世代の本当の問題は、本来『普通の生活』を得られるはずだった真ん中4割の層が実質下層化してしまったことにある」と解説します。

写真=iStock.com/chachamal
※写真はイメージです

年収別の未婚数の増減を2007年と2022年で比較すると、無業や300万円未満の年収の未婚も増加していますが、それと同じくらい年収300万円~600万円の中間層の未婚が増大しています。未婚率でみれば、むしろ中間層の未婚率の増加のほうが著しい。要するに、氷河期世代にふりかかったのは、元々結婚することが難しかった年収下位層だけではなく…〈全文はこちら

「退職代行を使う人はカス」で大炎上…モームリに業界1位を奪われた、"元祖"創業者が明かす"敗北の理由"

後発のモームリに敗れた、日本初の退職代行サービス「EXIT」創業者の岡崎雄一郎さん。退職代行を使う人をカス呼ばわりした真意を、ライターの黒島暁生さんが聞きました。

撮影=黒島暁生
退職代行の“元祖”を立ち上げた岡崎雄一郎さん

退職代行サービスでありながら、社員から退職代行サービスを使われた経験もあるという。「雇って日が浅い社員でしたが、あるとき別の退職代行業者から電話がきて、辞めていきました。私は大爆笑しましたが、新野はちょっと怒ってましたね。たぶん、私は退職代行を使う人間に対して根本的に期待していないけれど、彼は心理的に近しいからこそ感情が湧いたのでしょう」退職代行サービスを使う人を“カス”呼ばわりして炎上した…〈全文はこちら

【関連記事】
34歳で開発した「一太郎」が大ヒットしたが…Windows95に敗北した女性が58歳で再び会社を立ち上げるまで
牛乳とプロテインは×、豆腐は◎…自覚症状が出る前に取り組みたい「腎臓レスキュー習慣」10
運転をやめさせるより断然いい…和田秀樹が「高齢者の交通事故を減らすにはこれ」というテレビが報じない対策
ファンタジー映画の「架空の言葉」はこうして作られる…ディズニーも注目する「東大院の言語作家」の頭の中
そこじゃないんだわ…妊娠・出産アドバイザーに9億かける「三原じゅん子大臣はご存じない」少子化の根本原因