レスキュー習慣1 「食品表示ラベル」をチェック

血液をろ過するネフロンを減らし、腎機能を低下させる原因となるリン。加齢や糖尿病・高血圧などのせいでネフロン数が減ってきたら、なるべくリンの摂取を抑える必要があります。しかし、リンはあらゆる食材に含まれており、スーパーマーケットへ行って、まったく含まれていない商品を探すほうが難しいくらいです。

リンには「無機リン」と「有機リン」の2種類があります。簡単に言うと、「無機リン」は食品添加物に多く、「有機リン」は肉、魚、卵、乳製品、野菜、穀物などの食品に含まれています。体内への吸収率は無機リンのほうが圧倒的に高いです。有機リンの吸収率が20〜60%であるのに対して、無機リンは約90%と摂取したほとんどが体内へ入るため、腎臓のためにはもっとも避けたい物質です。

日本人は「食品から摂取するリン」と「食品添加物から摂取するリン」を合わせて、必要量のおよそ3倍を体に入れています。しかもこれは一般的な食生活の場合です。加工食品やファストフード、スナック菓子、お弁当など、食品添加物がより多く使われているものを日常的に食べている人は、さらにリンの摂取量が多いです。必要量の5倍以上のリンを摂っていると考えたほうがいいでしょう。

問題はリンが無味無臭であること。食品に含まれていても、味やにおいを感じません。糖であれば「甘いものを控えよう」、脂肪であれば「脂っこいものを控えよう」と意識すれば、コントロール可能です。しかし、リンはそれができないのです。ですから、リンの量を抑えるには、自分が食べる食品にどれくらい含まれているかを意識することが重要です。

スーパーマーケットやコンビニで食品を購入する際は食品表示ラベルを確認するクセをつけ、なるべくリンが含まれる添加物を使用していないものを選ぶようにしましょう。

商品のなかには、明確に「リン」と書いているものもあります。ソーセージの袋の裏を確認して「リン酸塩」と書かれている場合は、食品のなかに明らかにリンが含まれています。

しかし、「リン」と表記されていなくても、多くのリンを含む添加物があります。たとえば、食品の変色や変質を防ぐ「pH調整剤」にはリン酸バッファーが使われている可能性が高く、リンが含まれています。ほかにも「香料」「乳化剤」など、リンと明記されていない添加物がいくつかあります。これらをメモしたり、覚えたりして食品表示ラベルを照らし合わせながら食品選びをするだけで、摂取量を現状の7割ほどに減らすことが可能です。

レスキュー習慣2 「下茹で」「茹でこぼし」の工夫

食品添加物として無機リンが多く含まれている代表的な食品は、ソーセージやベーコンなどの加工肉と練り物などの水産加工物です。とはいえ、一切食べてはいけないということではありません。食品添加物に含まれる無機リンの含有量は、メーカーによって異なりますが、一般的には、週に1回の割合で食べる程度は問題ないでしょう。お弁当にソーセージを毎日入れるのをやめるなどの工夫をしてください。

調理の方法を工夫することで、リンの摂取を減らすことも可能です。ソーセージであれば、食べる前に茹でると、添加物のリンがお湯の中に溶け出して、ある程度は抜けます。炒める場合も、その前に熱湯で10秒ほど下茹でしてください。かまぼこなどの水産加工物を食べるときも、いったん湯通しするといいでしょう。

ちなみに「茹でこぼし」は、インスタント麺を食べるときにも有効です。麺の茹で汁は捨ててください。スープは別につくり、茹でた麺と合わせることで、添加物を減らせます。カップ麺であれば、お湯を入れて麺が食べられるようになったら、いったんお湯を捨てて、スープ用に改めてお湯を入れ直すといいでしょう。