お金を求めるほど幸せから遠ざかる
真実→年収300万円で十分な生活水準で暮らせる
「お金はあるに越したことはない」「お金はあればあるほどよい」。これが現代社会における一般的な認識であり、多くの人々が共有している価値観だと思います。しかし、私の長年の経験と実感から言わせていただくと、このような考え方は根本的な誤りを含んでいます。お金と幸せの関係は、私たちが思い込んでいるほど単純なものではないのです。
なぜ、これほど多くの人々がお金の獲得に執着するのでしょうか。その理由は明確です。お金があれば豊かに暮らせる、幸せになれると信じているからです。しかし、これは現代社会が生み出した大きな錯覚に過ぎません。本当の豊かさや幸せは、実はお金では決して買うことのできないものなのです。むしろ、お金を追い求めることで、本当の幸せから遠ざかってしまう可能性すらあります。
たしかに、物質的な豊かさに関して言えば、ある程度までならお金で手に入れることは可能です。快適な生活を送るための家電製品や、便利な移動手段としての自動車など、私たちの生活を便利で快適にするものは、たしかにお金で購入することができます。しかし、それらが本当の意味での豊かさや幸せにつながっているかというと、大いに疑問が残ります。その理由は、物質的な豊かさには際限がないという本質にあります。
年収300万円でも“豊かな生活”は可能
たとえば高級車を手に入れても、すぐにもっといい車が欲しくなる。億ションを購入しても、もっと条件のいい物件が目に入る。豪華な世界一周旅行を終えても、また新たな旅行先が気になり始める。このように、お金で買えるものには際限がなく、常に「もっと」という欲望が生まれ続けます。そして、その欲望を追い求めている限り、私たちの心は決して満たされることがないのです。
どれだけの富を持っていたとしても、この世の中のすべてを買い尽くすことは不可能です。物質的な豊かさばかりを追い求めていては、永遠に心の満足を得ることはできず、本当の意味での幸せには到達できないでしょう。
では、お金に頼らずとも得られる豊かさは存在するのでしょうか。私は、それは間違いなく存在すると確信しています。現に私自身、決して裕福とは言えない生活を送りながらも、十分な豊かさと幸せを実感しています。もちろん、最低限の生活を営むためにはある程度のお金は必要です。しかし、だからといって大金持ちになる必要はまったくないのです。
具体的な数字で申し上げれば、独身者であれば年収300万円程度、4人家族であっても500万円程度の収入があれば、十分に豊かな生活を送ることができるでしょう。