二流の「囲い者」は門や庭のない借家住まいだった
表通りからはいった新道にある、格子戸の仕舞屋に住まわせ、婆やひとり、下女ひとりを付けてやる──これは「中」である。
「上」になると、高い板塀で囲まれた門構えの家に住まわせ、庭には石灯篭と松の木があり、奉公人も複数人、付けてやる。こうした妾宅を維持するには、旦那の負担は1カ月に25両(当時の米価などで換算し150万円相当)を越えた。
ここから先は無料会員限定です。
無料会員登録で今すぐ全文が読めます。
プレジデントオンライン無料会員の4つの特典
- 30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
- 約5万本の無料会員記事が閲覧可能
- 記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
- 記事をブックマーク可能
