人生後半を一人で迎えないためには、今のパートナーとよい関係を築くか、新しいパートナーを見つけるしかない。その術を、結婚相談所「エースブライダル」主宰の関口美奈子氏に聞いた――。
手をつなぐ男女
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「夫婦関係を取り戻す」妻・夫に感謝…熟年によるマンネリを打破する3つの方法

照れくさいが高効果「カウンセラーごっこ」

恋の賞味期限はわずか3年――。結婚相談所の運営者として、数万人にわたる男女の恋愛模様を見てきた私の経験則です。この持論には裏付けがあり、心理学では恋仲になって3年が経過すると、情熱的な感情が落ち着き、気持ちが冷めてしまうフェーズに移行します。生物学的にも、年齢を重ねるにつれ、男性は男性ホルモンが減少し、女性は女性ホルモンが減少する。つまり男女の性差が薄れていくため、異性にトキメキを感じにくくなってしまうのです。特に、年齢を重ねると、男女ともに更年期障害でホルモンバランスが崩れやすくなり、些細なことでパートナーに苛立ってしまう機会も増えてしまいがちです。

このように夫婦生活が冷え切ってしまうのは、ある意味仕方ない側面もあるため、お互いがパートナーシップを更新する努力が必要です。「これまで仕事や子育てで家庭に貢献してきた」「結婚生活も長いから安泰だろう」というおごりが、水面下でマンネリを深刻化させてしまいます。