花粉症はどうして起こるのか

さて、そもそも花粉症とはなんでしょうか。ひとことで表すなら「花粉によるアレルギー性鼻炎・結膜炎」です。

私たちの体には、ウイルスや細菌などの病原微生物やホコリなどの異物が入ってくると、体外に追い出そうとする仕組みがあります。そのため、スギ花粉が繰り返し体内に入ると、免疫細胞の一種「B細胞」が、スギ花粉に対するIgE抗体を産生。そのIgE抗体が免疫細胞である「肥満細胞(マスト細胞)」の表面に結合し、スギ花粉を感知するとヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質を出すことで、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目のかゆみや腫れ、喉のかゆみといった症状を引き起こすのです。