初対面で相手に好印象を与える姿勢は何か。プレゼンス・コンサルタントの丸山ゆ利絵さんは「意識が高い人に限って、ここぞというときには胸をがんばって張り、背中を反らしがちだ。しかしこのような『反り腰』では、見た目の信頼を損ねるだけでなく、身体の負担やトラブルの原因になる」という――。
※本稿は、丸山ゆ利絵『初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
「大事なときだけ姿勢をよくする」は大間違い
姿勢は人の輪郭のようなもので、その人のイメージを素直に伝え、相手の最初の判断に大きな影響を与えます。たとえば「信頼できる人」をイメージしてみてください。背筋が伸び、しゃんと立った人物像を思い浮かべませんか?
姿勢はとにかくよいに越したことはありません。姿勢には「体の構え」、もうひとつ「物事への取り組み方や態度」という意味があり、昔から姿勢とその人間の考え方やあり方は同一のもののように自然にとらえられていたのでしょう。
エグゼクティブプレゼンスのトレーニングでは、リーダーとしての安定感や頼りがいにも通じることをお伝えしています。それくらい大切なのです。
ところであなたの姿勢はどうでしょうか。もし「自信はないけど、いつも姿勢よくするのは大変。大事なときだけ気をつけよう」などと思っていたら大間違いです。
よい姿勢とは、単純に言うと、まっすぐ伸びた身体の上に頭が乗っている状態です。かかとをつけてヒザを伸ばし、骨盤を立て、背筋をまっすぐにし、最後に首をまっすぐのばす、というように各ポイントに少し力を使うだけです。