ビジネスシーンで信頼を得るための服装の注意点は何か。プレゼンス・コンサルタントの丸山ゆ利絵さんは「本来信頼感を与えるスーツの基本的な着方で見落としがちなのが、ジャケットのボタンの留め方だ。余計なボタンを留めてしまうと、シルエットが崩れる、余計なシワが入る、着ていて苦しいなど、多くのマイナスがある」という――。
※本稿は、丸山ゆ利絵『初対面から信頼関係を築く 第一印象の磨き方』(日本実業出版社)の一部を再編集したものです。
社会人として信頼される外見を自然につくる便利な装備
ビジネスカジュアルというスタイルは一年を通して一般的になり、スーツの着用が必須ではない企業も増えてきました。
しかし、今後長く信頼を得やすいビジネスパーソンになるなら、カジュアルが一般化している現在でも、伝統的なスーツのルールや着こなしを知識として身につけることをおすすめします。それは、スーツがビジネスウェアの基礎を成すものだからです。
スーツは昔ながらの仕事服という単純なものではなく、社会人として信頼される外見を自然につくり出せる便利な装備であることを覚えておいてください。
着ているだけで、能力や仕事への姿勢の確かさや、役割やポジションの格を感じさせるように、歴史の中でできあがってきたスタイルなのです。
ビジネスシーンにおいては、カジュアルな装いでも、そのコーディネートやアイテム選びの原点はもともとのビジネススーツにあります。女性のビジネスウエアも、歴史的に見てそのシルエットやフィット感、素材の選び方など、男性のスーツをベースに進化した部分があります。
ですからスーツについてよく知ることは、誰にとってもビジネスシーンでの装いに自信を持ち、適切なスタイルを選ぶために役立つことです。