売れない農地は「負の財産」になってしまう
姉妹は仲良し。都内のカフェで何度も話し合いました。
「お姉ちゃん、耕太に頼まれたんだから、相続しなよ。私、預貯金いらないから」
「そうもいかないわよ。家は売れるかもしれないけど、畑なんてどうするのよ」
「長女に生まれた宿命よ」
「よく言うわよ。今は姉妹平等でしょ。あんたのほうが実家に近いじゃない」
「冗談じゃないわよ。田舎が嫌だから東京に出てきたんじゃない」
「家ならまだしも、農地はどうしようもないわよね……」
「あの農地は売れないわよね」
「私たちも年だし、これからずっと管理し続けるなんて無理よねぇ」
「1000万円もらったって、農地の管理にお金がかかるし。子どもに負の財産を残すことになるじゃない。いつまで続くかわからないわよね。エンドレスよ」
2人が出した結論はともに「相続放棄」でした。ただ、節子は弟から頼まれているだけに、心苦しかったようです。しかし、姉妹のどちらかが家屋敷と預貯金を相続したとしても、管理の手間がこの先いつまで続くかわかりません。
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