※本稿は、『プレジデントFamily2025冬号』の記事の一部を再編集したものです。

京都大学大学院修士課程修了。著書は『見るだけで理解が加速する 得点アップ 数学公式図鑑』(KADOKAWA)、近著は『小学校で習う計算が5秒で解ける 算数 ひみつの7つ道具』(かんき出版)。(出典=『プレジデントFamily2025冬号』)
勉強嫌い、計算嫌いのわが子が5秒でスイスイ解けるように
――今日はよろしくお願いします。
はい、あきと〜んと〜んです(あきとんとんポーズをしながら)。はじめまして、YouTuberのあきとんとんです。普段はSNSに「勉強が苦手な人でも、あきとんとんの授業なら楽しく見ていられる!」と思ってもらえるような授業動画をアップしています。
算数や数学を楽しく学びたいすべての人を応援したいと思っていて、他の科目の授業動画もありますが、最近は算数・数学の動画がメインですね。
――ずばり、勉強嫌いの子供が、勉強に興味を持ったり、好きになったりするのってどんなときでしょうか。
「なんか楽しそう」と思えたときでしょうね。誰だってわざわざ辛いところには好んで行きませんよね、楽しそうだから行く。
僕はもともと塾講師をしていて、中高生をメインに見ていたのですが、小学生の授業を担当することもありました。中高生と小学生の一番の違いは、集中力のなさ。そもそも、みんな塾に勉強をしにきていない(笑)。塾に行ったら勉強するんだという頭はなんとなくあるのですが、集中力が切れるタイミングが早くて、1問解いたと思ったら、もう違うことをし始める……。そんな調子なので、家庭でその様子を四六時中見ている親御さんがイライラする気持ちはわかります(笑)。
そこで僕は、小学生を教えるときは、僕自身が超楽しそうに教える!ことを意識していました。
――大人側が「超楽しそう」に?
はい。そうすると、子供が「算数って楽しそうだな」と感じてくれます。
僕も小学生時代はやんちゃで(笑)、小5で個別指導塾に通っていたとき、自習中なのに、よく隣の子と話したり、ふざけたりしていました。そのときの塾長にすごくお世話になったのですが、僕らがうるさくしていると、スッとやってきて、怒るでもなく、手のツボなどを押されるんです。それで「イタイ、イタイ!」と言ってなぜか僕らが喜ぶ、みたいな(笑)。「勉強しなさい」「静かにしなさい」と言わずに、楽しい雰囲気で子供をのせるのが上手な人で。だから塾は楽しかった記憶が強いし、その楽しいイメージが勉強にもつながっていると思います。