住まいやお金など家族を守るための完璧な防御法はあるか。仕事や職場の揉め事に遭遇したときの対処法とは。よもやのトラブルから身を守るために法律の知恵を味方につけよう。
婚約指輪をはずす女性
写真=iStock.com/Denis Valakhanovich
※写真はイメージです

不貞慰謝料の相場は100万~150万円

マッチングアプリで出会った女性が既婚者だと知りながらも逢瀬を重ね、相手の夫から慰謝料を請求されてしまった、同窓会で久しぶりに再会した既婚の同級生と一夜限りの関係を持ち、それが相手の夫にバレて訴えられてしまった――。こうした不倫トラブルによる「不貞(不倫)慰謝料」の相談は、非常に多いです。

まず、相手が既婚者と知りながら関係を持ってしまった場合、ワンナイトだとしても相手の夫は妻の不倫相手に不貞慰謝料を請求することができます。「不貞慰謝料」とは、不倫をされたことによって受けた苦痛に対する慰謝料のため、不倫をした2人は連帯責任とみなされ、女性の夫は配偶者である妻と、妻の不倫相手の両方に慰謝料を請求することができます。ただこれは支払いを両方に求めることができるというだけで、金額が2倍になるわけではありません。