3日間、約300件のメールの中で緊急なものはたった3件

大切な連絡が予想される日は15分に1回でもOKです。自分の立場や状況に合わせて、自由に決めてください。重要なのは、通知に振り回されず、自分の意志でメールなどを見に行くことです。

あとは、前述したとおり60分に1回休憩を取るので、そのときに重要か緊急の連絡が来ていないかを件名を見て確認します。重要か緊急なら開いて返信、それ以外は決まった時間にまとめて返信します。

通知をオフにしているので、すぐに返信はできません。しかし、返信が遅いと言われたことはありません。それどころか著者仲間のビジネス書に「返信の速い人」と紹介されたことさえあります。

石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)
石川和男『要領がいい人が見えないところでやっている50のこと』(明日香出版社)

通知に振り回されることなく、自分で決めた時間に確認し、それまでは目の前の仕事に集中する。「先方への返信を速くしなければ」と焦らなくても大丈夫です。

インバスケット・コンサルタントの鳥原隆志氏が、3日間メールを放置する実験を行いました。すると、約300件のメールの中で、緊急なものは電話がかかってきてすぐに対応できました。そのほか業務上影響があったのは、300件中たったの3件だけだったそうです。

3日間でもそうなのです。1時間に1回でも確認すれば大きなトラブルになることはありません。通知をオンにしてそのたびに確認していると、仕事のリズムは崩れ、仕事の進みも遅くなり要領が悪い人になってしまいます。

(イラストレーション=末吉喜美)
【関連記事】
【第1回】ジョブズもオバマもやっていた…夕方になってもヘトヘトにならない人がしている「要領のいい働き方」
仕事ができる人は「受信トレイがゼロ」になっている…「グーグルの中の人」が教えるGmailの賢い使い方
「脈がないな」とわかったビジネス飲み会でスマートに帰宅を促すトイレに立ったついでの"上級テクニック"
「エラくなるとエラい目に遭う」昇進しても給料しょぼい…管理職のなり手が不足して登場した"上司代行"の正体
これだけは絶対にやってはいけない…稲盛和夫氏が断言した「成功しない人」に共通するたった1つのこと【2023上半期BEST5】