要領が悪い人は自分ですべてやろうとする
新しいビジネスチャンスを見つけ、どのようにしてそのビジネスを成功させるかを日々考えるのです。お金を用意したり、ましてや実際に手を動かして仕事をするのは少数派。
もちろん、華僑のなかには投資家や実務者としても仕事を兼務する人もいますが、一般的には新しいビジネスの機会を見つけ、それを実現するためのアイデアを生み出すことに注力します。
日本の成功者も同じです。
要領がいい人はやらないことを決め、要領が悪い人はすべてやろうとします。
私は、CoCo壱番屋のカレーが好きで何度も食べに行っています。
でも「4辛、チキンカツトッピング ライス200グラム カレーソースはビーフ」という私の注文を、社長自らが聞きにくるわけがありません。
社長はアイデアを考え、出資や融資を株主や金融機関から受け、多くの従業員が働くからこそ、現在、国内1200店舗以上、海外に200店舗以上も展開できているのです。お金を用意し、調理をして会計や営業や宣伝や商品開発をすべてひとりでしていたら1、2店舗で終わっていたことでしょう。
ただし、これは私の持論ですが、アイデアを出すことは、企画部や役員、管理職ばかりではなく、営業、総務、工事……どの職種でも、すべてのビジネスパーソンにとって必要なスキルです。
「自分の力を最大限に発揮できること」を日々考える
ちょっとした工夫やアイデア次第で、仕事環境は大きく変わります。
営業職なら、GPSを使った移動経路の最適化や、訪問先の優先順位を整理することで1日の営業活動を効率化する企画を提案する。総務部なら、クラウドシステムを活用して情報の共有化とアクセスを効率化し、無駄な手間を省くことを提案する。
たとえ、新入社員であっても「なぜこの作業はこのように行っているのか?」という問いかけを日々行うことで、新たな発見のきっかけになります。
自分の力を最大限に発揮できることを考え、自分は何をやるかを決め、そこに注力する。これは要領のいい人の考え方にも通じます。