インターネットひとつで異常な情報量と接する現代社会

SNSに振り回されない! 情報過多時代の働き方改革

・現代の1日の情報量は、平安時代に生きた人々の一生分に相当する
・1分間で送受信されるメールの数は、20世紀初頭の1カ月分の手紙の数に匹敵する
・1日に閲覧されるユーチューブ動画の総再生時間は、過去の全映画の上映時間を超える

この手の話はよく見かけますが、具体的なデータや研究結果に基づいたものではないようです。とはいえ、現代社会の情報の急速な増加と、インターネットやメディアの普及によって、私たちが日常的に接する情報量が異常に多くなったことは確かです。

X、フェイスブック、インスタグラム、リンクトイン、スレッズにクラブハウスなどのSNS。電話、メール、チャット、ライン、ファックスに手紙などの通信手段。テレビ、ラジオ、ユーチューブ、TikTok、ポッドキャスト、ボイシーと、数え上げたらキリがないほどの情報手段があふれかえっています。

仕事が終わってヘロヘロになって自宅に帰る。ソファーに寝そべりながらリモコンでテレビのスイッチを無造作に入れる。

以前は公共、民放にローカルを合わせても数チャンネルから選んでいたのが、Netflix、Amazon Prime Video(アマプラ)、U-NEXTなどのストリーミングサービスを受ければ、いつでもたくさんの番組を視聴することができます。

「SNSの通知が来たから見に行く」はダメ

一昔前の小さなレンタルビデオショップが丸ごと家に移転して来たような作品数です。まさに現代の1日の番組量は、昭和時代の1000倍以上になっていると言えそうです。

こんな情報過多の時代だからこそ、情報を受け取りまくっていてはキリがありません。

SNSなどの通知をオンにしておくと、連絡が来るたびに仕事の手を止めることになりリズムが崩れてしまいます。

SNSは、「主」ではなく「従」というのが私の持論です。

本業を便利にするツールだったはずのSNSが、本業の邪魔をする存在になっています。情報に振り回される人生は疲れるだけです。通知が来たから見に行くのではなく、自分が決めた時間に見に行く。必要と感じたときに開くことが重要です。

私はパソコンもスマホもすべての通知をオフにしています。その代わりに、出社時、13時、15時、そして退社前の計4回、自分でチェックしています。もちろん営業課長のように連絡が頻繁に来る人なら30分に1回でもいいですし、新入社員で外からの連絡が少ない人ならもっと減らしても構いません。