松平容保(かたもり)は、言わずと知れた会津藩最後の藩主。会津藩は、桑名藩と並び、佐幕の中心的存在だった。

天保6年(1835)生まれの容保は、叔父で会津藩主の松平容敬(かたたか)の養子となり、数え17歳で跡を嗣ぎ、激動の幕末に飲み込まれていく。