「いただきますと」はどう使えばいいか

「こちらの天気図を見ていただきますと、この3日間は晴天が続きそうです」

これは、ある気象予報士の言葉です。文書ではまれですが、話し言葉になると「……いただきますと」は実によく聞かれます。天気予報だけでなく、講座や会議、営業など、何か資料を見せて話を進めるような場面でよく使われます。

そもそも「○○に……ていただく」は「○○に……てもらう」の謙譲語です。「○○」の部分は補語に当たります。例えば「本日は(皆様に)ご来場いただきありがとうございます」には、「皆様」という補語が隠れています。主語は話し手です。話し手が「いただく」とへりくだることで、話し手に恩恵を与える補語「皆様」を高めているわけですね。冒頭の言葉も、これに当てはめて考えてみましょう。