
――「野村ブラックロック世界優良企業厳選ファンド」の特徴は?
「野村ブラックロック世界優良企業厳選ファンド」は、運用チームが考える「最高の銘柄」を厳選して投資を行う、世界株式のアクティブ運用ファンドです。5〜10年以上にわたって利益成長が期待できる銘柄への長期投資を通じて、市場平均を上回るリターンの獲得を狙います。中長期で投資いただくグローバル株の中核ファンドとして、世界の投資家から幅広い支持を受けています。
近年の株式市場では、短期的な利益を追求した売買を行う機関投資家が増加している傾向があります。しかし、市場が大幅に下落するような事象が発生しても、すぐに売却せず長期保有をした方が市場下落後の上昇局面を捉えやすくなり、結果としてトータルのリターンが高くなるという分析が出ています。そのため、私たちは短期的なノイズに惑わされず、長期にわたって優位性が継続すると考えられる「最高の銘柄」に絞って投資を行っています。
銘柄を厳選することで、分散効果が十分に得られず、リスクが高くなるのではないかという指摘もありますが、業種や銘柄の特性を効率的に分散することで25銘柄程度の投資で十分な分散効果が得られるとの研究があります。加えて、世界株式指数を構成する銘柄を過去20年のデータで分析すると、約6割の銘柄は世界株式指数のリターンを下回っていました。このことから、私たちは、分散効果も考慮された20〜30銘柄の「最高の銘柄」への厳選投資によって長期的なリターンを狙うと同時に、株式売買コストの効率化と、調査分析にかける時間を保有銘柄へ集中させることで、良好なパフォーマンスを創出しようとしてきました。
――「最高の銘柄」はどのように厳選しているのですか?
運用チームでは、「最高の銘柄」を探し出すために四つの独自基準を設けています。まずは強力なマーケットポジションの観点です。他社が簡単に参入できない高い障壁をいかに築いているかを重視しています。次に、構造的な優位性です。その企業が属する産業が追い風にあるのかどうかを見極めます。三つ目は圧倒的な利益創出力があるかどうか。株価は企業の利益とリンクします。短期的には一致しない場合もありますが、長期的には株価は利益に収れんしますので、私たちはあくまでも長期で利益を複利で拡大させることのできる高収益事業を有しているかを判断材料としています。
そして四つ目は卓越した経営陣がいるかどうか。企業の成長には経営陣が非常に重要な役割を担っています。財務的な安定度合いや研究開発投資も含め、企業収益を拡大するために健全なキャッシュフローを管理できる経営陣かどうかを徹底的に調査・分析して銘柄選別をしています。
この四つの独自基準は、投資家の資産を増やすためにどのような投資を行うことが重要なのかを考え抜いた結果生まれました。この四つの軸を高いレベルで全て満たしていなければ最高の銘柄として長期投資することはできません。1〜2年先の状況だけではなく、5〜10年先を見据えて投資判断を下せる運用チームを有している私たちだからこそできる運用だといえます。

出所:ブラックロックの提供情報を基に作成
――ブラックロックが「最高の銘柄」を厳選できる強さの秘密は?
ブラックロックは資産運用残高が約1815兆円(※1)の、世界最大規模の運用会社です。インデックス運用額は約1047兆円(※2)。投資家の信頼にお応えできる確固たる地盤があります。また、インデックス運用のパイオニアとして資産運用を行ってきた私たちは、例えば米国S&P500指数構成銘柄の92%(※3)で上位3位までの大株主となっています。ここはとても大切なポイントで、大株主であるがゆえに、投資先企業の経営陣への豊富なアクセスが可能となります。これにより、綿密な企業リサーチと情報収集を高い次元で行うことが可能になり、最高の銘柄を厳選できます。
さらに、私たちの強みは、高度なテクノロジープラットフォーム「アラディン」で、世界中のブラックロックが24時間つながり、世界35カ国にいる約2800人の運用者が企業分析を共有していることです。
――銘柄厳選の困難さと、それをどう克服しているかを教えてください。
5〜10年といった中長期で投資するのは非常に困難なことです。しかし、私たち運用チームは年間で1000件を超える企業面談を行い、その内容を運用チーム全体で共有し、徹底的な企業のファンダメンタルズ分析を行っています。そしてブラックロックが大株主としてすでに企業とつながりを持っていることは、長期視点に立つ運用を行う上で大変重要で、それを活用し、同業他社にも直接話を聞くことが可能です。これにより、決算レポートやアナリストレポートを読むだけでは決して得られない情報を集め、それを運用チームで咀嚼し、議論を重ね、投資判断につなげていく。この調査力の高さと、情報をつぶさに集めるボトムアップ力が運用チームの自信となり、中長期での銘柄保有に生かされています。
当ファンドへの長期投資が「最高の銘柄」からの投資成果を最大限に享受できることにつながると考えています。ぜひ皆さまの中長期の資産形成のお役に立てますことを願っています。
※1 2024年12月末時点 ※2 2024年3月末時点 ※3 2024年12月末時点
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投資信託説明書(交付目論見書)
ファンドの基準価額は下落することがあるため、投資家の皆様の投資元金は保証されているものではなく、損失が生じることがあります。詳しくは、契約締結前交付書面および投資信託説明書(交付目論見書)を十分にお読み下さい。
設定・運用は
商号:野村アセットマネジメント株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第373号
加入協会:一般社団法人投資信託協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会