運動は脳にいいと言われるが、どのような運動が効果的なのだろうか。コンサルタントの三浦将さんの書籍『改訂新版 自分を変える習慣力 コーチングのプロが教える、潜在意識を味方につける方法』(クロスメディア・パブリッシング)より、一部を紹介する――。
有酸素運動はセロトニンを分泌させる
写真=iStock.com/Sewcream
有酸素運動はセロトニンを分泌させる(※写真はイメージです)

有酸素運動はセロトニンを分泌させる

運動には、健康促進という面の他に、心への効果も見逃せません。有酸素運動をすると、気分の向上をもたらすといわれる、幸せホルモンのセロトニン、快楽ホルモンのドーパミンなどの成長ホルモンが分泌されます。

セロトニンは、快楽ホルモンのドーパミンと怒りとやる気のホルモンであるノルアドレナリンの調整役として、適応力や心のバランスを整える効果があります。心のバランスが取れるので、幸せな気分になり、情緒が安定するのです。

運動すると新しいニューロンが成長

みなさんにとってさらにいいニュースは、運動により脳のニューロンが結び付くという事実が発見されていることです。

運動することによって、脳の器官である海馬の幹細胞から新しいニューロンが成長することを促すのです。つまり、運動によっても、あなたの脳力がアップする可能性があります。

快適領域を超える習慣のところでご紹介したように、何か新しいことや難しいことに挑戦しようとする時、シナプスを通じてニューロンに情報が送られ、脳内のニューロンが新しい強い結合をつくります。

その時、ニューロンの回路の材料となるのがBDNF(脳由来神経栄養因子 Brain Derived Neurotrophic Factor)です。