「ご飯を食べると太る」と考える人は多い。白米を食べながら健康を維持する方法はあるのか。米・食味鑑定士の芦垣裕さんの書籍『米ビジネス』(クロスメディア・パブリッシング)より、「ダイエットに効くご飯の食べ方」をお届けする――。
玄米は生活習慣病を抑制する
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玄米は生活習慣病を抑制する(※写真はイメージです)

玄米は生活習慣病を抑制する

健康のために食べるお米と言えば「玄米」と思われる方は多いと思います。

また、お米に雑穀を混ぜる雑穀ごはんも人気があります。

玄米はビタミンやミネラルや食物繊維が豊富で、雑穀を混ぜると抗酸化作用があるポリフェノールなども含まれるようになります。

栄養価もあり、生活習慣病などの抑制効果もあると言われています。

「高アミロース米」は血糖値の上昇を抑える

ただ、健康に良いお米は、何も玄米や雑穀米だけではありません。最近では身体に良い、様々な機能性を持ったお米が続々と誕生してきています。

例えば、血糖値の上昇を抑えることが期待されるお米があります。血糖値といえば、糖尿病との関係が密接です。

糖尿病の食事療法米として今注目されているのは、「高アミロース米」という品種で、アミロースの含有率が27%以上のお米です。

アミロースはデンプンの一種で、多いと粘りが少なくなります。よって、高アミロース米を炊くとインディカ米のようにパラパラとしてカレーやチャーハンなどに向くお米になります。

その品種には、「雪の穂」「夢十色」「越のかおり」などがあり、「難消化でんぷん」とも言われるレジスタントスターチを多く含んでおり、これによって糖の吸収が抑えられることが期待されています。