名門ホテルは「デート場所」も教えてくれる

「ラグジュアリーになればなるほど、そして名門と言われるホテルほど、その接客に感動します。特にロンドンは貴族たちが郊外に所有していたカントリーハウス、ロンドン市内のタウンハウスで仕えていた執事たちが支えてきたサービス文化というものが確立されている気がします。

例えば、『ザ・リッツ・ロンドン』に滞在したとき、世界一人気と言われるアフタヌーンティーの予約が取れなくて……とスタッフに言うと、『大丈夫、まかせてください!テーブルをひとつ持ってきます』と即座に席を作ってくれて、『え? 大丈夫かな?』と心配したほどです。彼らにとって最も悲しいこと、それはゲストを落胆させることなのです。

ロンドンのザ・リッツ・ホテル入口に掲げられた旗
写真=iStock.com/Alena Kravchenko
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ザ・リッツ・ロンドンのヘッドコンシェルジュ、マイケル・デ・コサルは世界のホテル界で知られるベテランコンシェルジュですが、『一緒に写真を撮って』と頼むと、こっちにおいでと彼の仕事場のカウンター内に入れてくれたりするのです。フレンドリーだけれど、こよなく温かなリッツ式サービスで楽しませてくれる。