筑波大学附属高校3年生の秋篠宮家の長男、悠仁さまが東京大学を受験するか注目が集まっている。武蔵大学社会学部教授の千田有紀さんは「公平公正な判断をしても、おそらく悠仁さまは東大を受けさえすれば合格するはずだと私は考えている。ただ、そもそも悠仁さまは東大に行きたいのだろうか」という――。
2024年7月31日、「第48回全国高校総合文化祭」の総合開会式に出席された秋篠宮ご夫妻と長男悠仁さま。岐阜市の長良川国際会議場
写真=共同通信社
2024年7月31日、「第48回全国高校総合文化祭」の総合開会式に出席された秋篠宮ご夫妻と長男悠仁さま。岐阜市の長良川国際会議場(代表撮影)

東大受験に反対する署名に1万人

悠仁さまの大学受験に注目が集まっている。『週刊文春』が悠仁さまの筑波大附属高校の成績事情を、授業についていくのも難しいほどの「異例の成績」だと報じたかと思えば、『週刊新潮』は、悠仁さまの東大入学は既定路線だという。

またインターネット上では、どうも東大卒の研究者からなると言われている赤門ネットワークなる“団体”が、「悠仁様が東大の推薦入試を悪用し、将来の天皇として『特別扱い』で入学されることは、象徴天皇制を根底から揺るがすこととなるため反対します」という署名を立ちあげている。署名者は1万人を超えたようだ。

悠仁さまの東大推薦入学に反対するオンライン署名
Change.orgより

そうしたタイミングで、今度は悠仁さまのご学友を名乗るアカウントが、SNS上に立ち上がった。まずはお茶の水女子大学附属中学の同級生が、SNSであがっている「悠仁さまが高校の教師に対して『僕が分かるように教えないお前が悪い!』と教室で激昂された」という噂(赤門ネットワークによる署名を募る文章でも言及している)に反論して、「そのようなことをされる方ではない」と悠仁さまを擁護している。

ただ、このアカウントがあげた、本人を証明するためのお茶の水女子大学附属中学校という文字が入った「証拠」写真が、2022年度のものだったため、年齢が合わないのではないかという疑惑が生じた。

またさらに今度は、筑波大附属高校の同級生を名乗るアカウントが現れ、「(悠仁さまは)先生に向かって激昂するどころか、逆に先生に積極的に質問していました」と主張した。これもまたたちまちネットの名物の「特定班」が発動した。学生証とされる書類が、微妙に長方形ではないなどの細かなところを突いてきて、どうも学生証ではなく、学割のための証明のようだということになった。またアカウント名のローマ字が、ヘボン式ではなく訓令式だ。「かなりの高齢者か、省庁関係者ではないか」「いや、たんなるファンのなりすましではないか」などと疑われ始めている。ネットは蜂の巣をつついたような大騒ぎである。

東大合格には「勉強時間」が必要

高校での成績まで取りざたされたら、さすがに悠仁さまもお気の毒である。

私も地方ののんびりとした公立高校ではあるが進学校に在籍し、東大に入学したからわかる。例えば京大などは問題そのものが難題であることが多いが、東大の入試はそれほど難しくはない「普通」の問題が多い。ただ、各科目でまんべんなく点を取ることを求められ、その科目数がとにかく異様に多い。まれにいる天才的な人はそれほど勉強することもなく、日頃の勉強だけで難なく合格するが、そういう人はほんの一握りの例外である。とにかく科目数が多いために、勉強する時間が必要である。

東京の秀才たちは、中学受験などを通じて小学校の頃から長時間の勉強に慣れていて、学習習慣もあり、体力もある。極端なことをいえば、寝食以外は勉強に充てて、電車の中ですらひたすら勉強している学生もいるような場所で、公務の参加などにお忙しい悠仁さまが華々しい成績を修めていらっしゃるとしたら、相当の離れ業だろう。

もしも同級生から多少遅れをとったとしても、無理もないことではないか。