「覚えておきたい数字」一覧
これらの問題を解くにはズバリ、フェルミ推定に慣れておく必要があります。数をこなすことで、
②さまざまなアプローチを使いこなせるようになる
③問題の前提を客観的に設定でき、解答の精度が上がる
など、フェルミ推定の要点が自然に身につくようになるのです。それでは実際に問題を一緒に解きながら、フェルミ推定を解くためのアプローチ方法を学んでいきましょう!
その前に、フェルミ推定でよく使う「覚えておきたい数字」の一覧をまとめておきましたので、これらのデータを頭に入れた上で問題に臨んでください。
フェルミ推定で覚えておきたい数字一覧
〈日本〉
人口:1.2億人(2050年:1億人、2060年:9000万人)
平均寿命:84歳
世帯:5000万戸
平均世帯人数:2.5人
国土面積:38万平方キロメートル(山地:70%、平地:30%)
企業の数:340万社(大企業:1.4万社、中企業:50万社、小企業:290万社)
生産年齢人口:7000万人
〈世界〉
人口:80億人(2050年:95億人、2100年:110億人)
地球の直径:12000km
地球の円周:40000km
地球の表面積:5億キロ平方メートル(海:70%、陸:30%)
※いずれも概数
実際に外資系コンサルで出された問題
日本に傘は何本あるか? 難易度:★★★☆☆
日本は傘の所有本数、ビニール傘の消費量が世界一です。それには日本の降雨日数が多いことが影響しているとも言われています。
さて、日本全国に傘はどれくらい存在するのでしょうか。
考え方
日本に存在する傘は、個人が所有しているものと店頭で販売されているものの2種類があります。個人が所有する傘と店頭で販売される傘の2つに場合分けし、それぞれの数について考えていきましょう。
紛失物としての傘も存在しますが、一度購入してから紛失していることを考慮し、今回は個人の所有物として計算します。
はじめに、個人が所有している傘の本数からみていきましょう。傘の所有本数=日本の人口×傘の所有率×1人あたりの平均所有本数で求められます。日本の人口はおおよそ1.2億人です。
ここで、傘の所有率と平均所有本数がわかれば傘の本数が求められるわけですが、より精確な数値を推定するため、傘の種類を分類して考えましょう。