仕事が“順調そう”でも心が死んでいたワケ

【東出】スキャンダル(2020年)で山に逃げてきたのではなくて、以前から東京での生活に息苦しさを感じていました。街を少し歩いても「監視カメラ作動中」「ボール遊び禁止」などと、口うるさい文字の看板にあふれています。仕事は“順調そう”と周りから思われても、自身の中で課題は尽きないし、承認欲求にも際限はありません。よく眠れなくて、起きてもやる気が出なかった。山に来て自然の中にいると、深く呼吸ができます。それで以前から時々、山には来ていたんです。

【服部】スマホをガラケーに変えたじゃん。あれもスキャンダルの前だよな。

【東出】ある女優さんのスキャンダルがきっかけでした。共通の友人を交えて一度だけその方とご飯を食べたことがあって、連絡先も交換しなかったけれど、とても気持ちのいい人でした。でも、スキャンダル一発で悪女扱い。ひどい書かれようでした。スマホを持っていると嫌でもそのニュースが出てくるし、目にすると読んでしまう。書かれている彼女と、実際に会って話した彼女の印象はあまりにも違いました。