「これまでと違うこと」をやってみる

・時間を変える 朝起きる時間を変える。昼食を取る時間を変えるなど。
・行動を変える 仕事帰りに10分だけ書店に立ち寄る。駅までの通勤でいつもとは別の道を通るなど。
・場所を変える いつもと違う座席に座る。職場から離れてカフェで仕事をするなど。
・やり方を変える いつもより営業先への訪問数を増やしてみる。メールで済ませていた内容を電話でもフォローするなど。

このように、どんなことでもいいので「これまでと違うこと」を何か1つやってみてください。

自分に対する無力感はすぐには消えないかもしれませんが、ほんの少しでも自分が変わることで、ネガティブ感情の捉え方や見え方が変わります。

そして、「今までの自分とちょっと違うかも」と思い始めたとき、ただ闇雲に環境を変えていた頃では感じられなかった、自分を変えるチャンスなのです。

「死んだ方がマシ」と思ったら今すぐ受診が必要

40代中盤、天涯孤独の人生を送ってきた。自分の未来に希望を持てないので、他人に迷惑をかけず、死んだ方がマシではないかと考えてしまうように。何のために生きているのかわからず、「死」について調べたりする時間が増えた。

死を考えたり、想像したりすることを「希死念慮きしねんりょ」、実際に死ぬ方法を探したり、自殺のやり方を調べたりすることを「自殺念慮」と言います。

後者の死ぬ方法を調べる段階になると、自殺を実行する確率が高まってしまう、精神的に非常に危険な状態です。自分では気づいていないかもしれませんが、今すぐ精神科や心療内科などでの受診が必要なレベルともいえます。

精神科医または専門の心理学者
写真=iStock.com/pcess609
今すぐ精神科や心療内科などでの受診が必要(※写真はイメージです)