「テレビに出づらい人」をラジオで出す

もうひとつ、これは話題になると思いますが、テレビにはなかなか出られなくなった人たちを口説いています。例えば渡部建さん。そろそろ番組が始まります。他にもテレビに出られなくなった人、出ない人をどんどんキャスティングしていく。

CROSS FMは音だけでなく、インターネットやYouTubeと連動させていきます。弊社のキャッチ「電波の大実験をしよう」は『伝え方が9割』(ダイヤモンド社)の著者、コピーライターの佐々木圭一さんが考えてくれました。電波の大実験ですから、何も音声だけに閉じこもるラジオではありません。

オーナーの堀江は番組を変えるだけでなく、利益を上げて、CROSS FMを本気で上場させるつもり。そこで、メディアビジネスとは別の新規事業も考えています。ゴルフ事業部、サウナ事業部を作っているところです。

ゴルフ事業は「ホリエモンカップ」というゴルフイベントの延長です。福岡のゴルフ場でホリエモンカップをやったところ、参加した方からゴルフのレッスンをやってくれ、と頼まれました。その時に考えた事業です。

同時期に福岡の警固でゴルフレンジをやっている方から事業を引き継ぐことができました。そこで店舗を増やしていって利益を上げていこうと。サウナ事業はまだこれからです。ゴルフレンジ事業と併せて九州各地で新ブランドとして展開していくつもりです。

大出整氏
撮影=プレジデントオンライン編集部
ゴルフ、サウナ事業まで手を広げることはリスクが大きい。しかし大出社長は「ビジネスになるのならなりふり構わずやる」と話す

「ラジオ局なのに」ではなく、ラジオ局だからやる

CROSS FMはメディアビジネスの枠だけでなく、一般事業もやっていきます。むしろ、それが堀江と僕が得意とするところですから。

IP(インテレクチュアル・プロパティ 知的財産)ビジネスも準備してます。芸能事務所なとも連携して、ラジオドラマの脚本を募集する。堀江や小山薫堂さん、映画監督の方が審査員になって、優秀作を決める。そしてラジオドラマとして放送する。ラジオドラマとしてだけ完結させるだけでなく、映像化、漫画原作としての活用も考えています。そうしてIP収入をいただく。

ラジオ局の経営をやってみて感じたことがあります。これまでのラジオに携わっていた人たち、変なプライドがあるんですね。僕らがゴルフレッスンとかサウナやると言ったら、「ついていけません」と退職した人もいました。

しかし、僕の考えは逆です。ラジオ局だからやるんです。番組だけでは成り立たないのだから、ゴルフでもサウナでもIPビジネスでもとにかく始めて、軌道に乗せていくしかない。それが新しいCROSS FMなんです。

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