腸内環境を整える味噌、みりん、醤油、麹
3.腸内環境を整える食品の勧め
腸脳相関という言葉が最近注目されています。つまり、腸の調子とメンタルが密接に絡み合っているということなのです。メンタルホルモンのセロトニンやオキシトシンは、腸管粘膜で合成されることが知られています。つまり、お腹の調子が悪いとメンタルの不調をきたすというわけです。
ですから、腸内環境を整える食習慣を心がけましょう。
小麦のグルテンと乳製品に含まれるカゼインタンパクは、腸管粘膜の炎症を引き起こす物質として知られています。なので、パンや麺類といった小麦を使っている製品や乳製品は極力控えることをお勧めしています。
腸内環境を整えるために最近注目されているのが、日本古来の甘酒や味噌、みりん、醤油、麹いった発酵食品です。発酵食品の中の乳酸菌や麹菌などの微生物が腸内環境において、腸管粘膜の炎症を抑える作用があることもわかってきています。
朝、カーテンを開けて1分間ほど深呼吸
「梅雨病」を予防するには、食生活にだけでなく生活習慣も重要です。
・日光浴
梅雨時は日照時間が減っていますが、まずは、朝、起きたときにお部屋のカーテンを開けてみましょう。朝日を思いっきり浴びて、1分間ほど目を閉じて大きく胸を張って深呼吸をしてみると、朝日の力で、脳内にセロトニンがたっぷりと拡がっていく感覚を味わうことができます。
また、梅雨時の狭間にも晴れる日はあります。天気がいい時は、熱中症には十分注意しながら、短時間、こまめに外に出て太陽の光を受けるようにします。
・リラクゼーション
梅雨時は、普段運動習慣のある方でも、外出を避けて室内に閉じこもりがちになってしまいます。そんな時こそ、できるだけリラックスできる状態をつくり楽しみましょう。
例えば、夕食後は、ゆったりと入浴して一日の疲れをとり、その後、室内でできるストレッチやヨガで体のリラクゼーションを促すゆるやかな運動をするのもいいでしょう。また、アロマやヒーリングミュージックなど五感でリラックスできる環境で、ゆっくりと体を休めることも効果的です。
・夜更かしは避ける
夜更かしは睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を乱す結果になります。睡眠に支障をきたすカフェインの摂取は、夕方5時以降は控えるようにしましょう。また、夕食の後は、できるだけ五感を休めることを心がけ、パソコンやスマートフォンでのネットサーフィンや、サスペンスもののドラマなど、脳を興奮させるような生活は避けましょう。そして、脳がリラックスした状態で、早めに床に入ることをお勧めします。
これらの食習慣や生活習慣を見直して、ぜひ、「梅雨病」を克服してください。
もう少しで、明るい日差しが戻ってきます。