研究チームは、今後、雨や雪と地震の関係が、能登半島以外の地域でも観測されるかを調査する予定です。世界の様々な地域で、気象条件が群発地震と関連していることを示すことができれば、地震予知や防災に活用できるかもしれません。
今回の研究はあくまで限られた地域・期間での群発地震での解析結果です。気象条件が地震発生のタイミングのトリガーになる可能性は、余震を伴う大地震にも当てはまるかは未知数です。ましてや、今、もっとも注目を集めている南海トラフ地震は海溝型地震なので、まったく違う発生トリガーの可能性が高いかもしれません。
そもそも、自然災害には例外がつきものです。どのようなタイミングで発生しても焦らないように、日頃から心と物資を備えておきたいですね。
当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら