ドラマ初回に出てきた憲法14条に、戦後の焼け跡で寅子が出会う
――米津玄師さんのドラマ主題歌「さよーならまたいつか!」には「100年先のあなたに会いたい」と出てきますね。
そう、ドラマでは現代風にエピソードやキャラクターをアレンジもしてありますけど、100年前のかえって自由なところ、戦前の文化度の高い生活や、女学校や女子部のシスターフッドも描かれていて、そしてそのあと、それを壊す戦争があって。
その中でやっぱり道を切り拓いていこうっていう強い思いで、寅子も、いろんな個性ゆたかな登場人物たちも、がんばるじゃないですか。そして第1回の冒頭に出てくる、戦後の憲法につながってくる。
「日本国憲法第十四条 すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」
だからね、涙なしでは見られないっていうのと、毎朝、力をもらって勇気が湧くっていうのと、その両方が「虎に翼」にはありますよね。