外国株のほうが夢がある

具体的に言えば、20代の人がなけなしの100万円を日本株に投資して、50歳になったときにそれに利子がついて105万円か110万円になったというレベルの話なのです。

もしそのお金をアメリカに投資していたら100万円は1000万円になっていましたし、インドに投資しても500万円くらいにはなったということです。

やはりせっかく30年間も投資してきたのだとしたら、お金が10倍くらいにはならないと夢がないですよね。

その意味でも、これから投資を始める人は、先に説明したNISAを利用して、全米の株式に投資する「eMAXIS Slim 全米株式」でコツコツお金を積み立てていくのがいいと思います。

「オルカン」なら自然に分散投資できる

なぜ全米の株式がいいかといえば、先程紹介した図表5のグラフの比較を見てもらえれば一目瞭然だと思います。

全米の株式は途中細かな株価の上がり下がりはあるにせよ、確実に右肩上がりで伸びています。

ひろゆき『税弱な日本人からふんだくるピンハネ国家の不都合な真実』(宝島社)
ひろゆき著、根本和彦(元国税調査官)監修『税弱な日本人からふんだくるピンハネ国家の不都合な真実』(宝島社)

この成長が今後も同じように続くかどうかはわかりませんが、少なくとも日本のように30年株価が低迷し続けることはないと思います。

「eMAXIS Slim 全米株式」をおすすめするのは、全米の株式に幅広く投資するファンドなので、この商品を購入するだけで自然に分散投資ができる形になっているからです。

それでも今後の米国経済の先行きに不安を感じる人は、僕がもう一つ紹介した「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に投資すれば、全米だけでなく全世界の株式が含まれてくるので、万が一米国経済がコケたときでも、他の国々の株式などで生じた損失を避けることができます。

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