アメリカの株価は10倍になっている

一方でアメリカの株価を見ると、1990年代のNYダウの株価に比べて、今の株価は10倍以上になっています(図表5)。

そのとき100万円で株を買っていたら、今1000万円になっているということですよね。

日本の株式の場合は、バブル期にもし株を買っていたとしたら、超高値づかみだったということになります。

なにしろ一番高いところで買ってしまったわけですから、その後30年間はずっと株価が上がらず塩漬け状態で、30年たってやっと売りに出せるというレベルなのです。

世界のGDPは伸びている

この30年間で成長していたのは、アメリカだけではありません。

中国やインドなどほかの国も成長していて、平均成長率で見ると5~6%、あるいはアメリカ同様10%近く成長しているところもあります(図表6)。

この間の日本の成長率はせいぜい1%程度で、時にはマイナス成長の年もありました。

このように見ていくと、日本企業の株式を買ったりして日本に投資するよりも、外国の株や通貨に投資したほうがお得だということがわかります。