どこを直すべきか具体的に聞く

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フィードバックを与える際に具体例を挙げるのと同じように、フィードバックを受けるときも具体例を求めるべきだ。

誰かが「あなたはチーム・ミーティングの運営の仕方がうまい」とか「あなたは権限の委譲が不十分だ」と指摘してくれたときは、具体例を挙げてくれと頼もう。そうすればそのフィードバックをより深く理解できるし、正しい指摘をしてもらうこともできる。

「相手が自分の主張やアドバイスを具体的な実例や数字で裏づけることができればできるほど、それはおそらく本当だと判断することができる」と、デタートは言う。

アドバイスの行間を読もう

もちろん、いつも率直なフィードバックが得られるとはかぎらない。だが、部下が自分にどのような問題を自覚させたいと思っているのかを推測するのは上司の責任だ。複数の情報源からフィードバックを得て、それを照らし合わせて推論することが必要かもしれない。

たとえば5~6人の部下に同じ質問をしてもよいと、ヒルは言う。「データを集め、自分が及ぼしている影響についてストーリーを組み立てるわけだ」。

広く網をかけることにはデタートも賛成だ。「少なくとも、自分が受け取る答えにずれや矛盾があるかどうかを知り、それに関して自分は何をする必要があるかを考える助けになる」。