「100円単位」から積み立てを始められる証券会社もある

新NISAには株や投資信託、REITなどを好きなタイミング(積み立ても可能)で年間240万円まで好きな金額で購入することができる「成長投資枠」と、金融庁の条件を満たした長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託を年間120万円まで毎月一定金額積み立てで購入していく「つみたて投資枠」の2種類があります。

新社会人で、投資初心者であればまず始めるべきは、つみたて投資枠での積立投資。証券会社によっては100円単位の積み立て金額から始められますし、長期の積立・分散投資に適した商品に限られている安心感もあります。

社会人になりたてのうちは、貯金と投資のバランスが大切。積み立て金額は自由に増やしたり減らしたりできるので、はじめのうちは少ない金額からスタートして、徐々に増やしていけばいいのです。大きな金額を投資しないと意味がないと思っている人もいるかもしれませんが、決してそういうわけではありません。少額からでもまずは始めることが何よりも大切です。

また、社会人1年目にはお給料から引かれない住民税が、社会人2年目からは引かれるようになります。つまり、2年目から手取りが減るということ。手取りが減って1年目と同じ積み立て額を続けるのが少し厳しくなっていたら、積み立て額を減らすなどして調整しましょう。

スタックコイン
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余裕が出てきたら毎月の積み立て金額を増やす

つみたて投資枠も、非課税枠の上限で言えば年間120万円。つまり、月10万円ずつ積み立てていくこともできるのです。最初は少額の積み立て金額から始めてみて、貯金が貯まってきたり、お給料がアップしてちょっとお金に余裕が出てきたら、毎月の積み立て金額を増やしてみるといいでしょう。

また、つみたて投資枠で購入することができるのは投資信託ですが、成長投資枠では株式などほかの投資商品も購入することができ、買い方も積み立てだけではなく、好きなタイミングで買うスポット買いをすることもできるようになります。つみたて投資枠とは違い自由な分、いつ買ったり売ったりすればいいのか、どのくらいの金額を購入すればいいのかなど悩むポイントも増えるかもしれませんが、つみたて投資枠で投資信託を購入しているので、次は株式も買ってみようかな……と思う方も多いはず。