冷凍のみならず生サバの空輸も始まった
同国産の大きなサバは冷凍されて日本へ送られ、いつでも脂が乗ったおいしい塩焼き、味噌煮が食べられる。そればかりか、2021年からは日本の秋に、現地で大きさや脂の乗りにこだわった生サバを「サバヌーヴォー」とネーミングして空輸。販路を拡大している。こうした状況から考えると、水産業界やサバの名産地だった青森県八戸市などが制定したとされる「サバの日」に、ノルウェー大使館が「3月8日はサバの日!」とPRするのは無理もない。
小型が多いとはいっても、日本でサバはたくさん獲れている。それだけに水産業界にとっては複雑な思いもあるだろう。乱獲は資源保護でコントロールできても、温暖化をはじめ海洋環境の変化は避けられない。
ただ、小さくても国産サバをおいしく食べる手段はあるはずだ。数十万トン獲っても食べるのはノルウェー産。国産魚の消費拡大へ、知恵を出し合うべきだ。